ハーティハンズ

作務衣 通販 | 藍染作務衣やオーダー作務衣の通販はハーティハンズ

メール

でのお問い合わせはこちら

rss

 

オーダー

  作務衣(さむえ)
    正藍染
    五倍子染
    黒茶染
  半纏(はんてん)
    一重刺地
    二重刺地
  陣羽織
    正藍染
    五倍子染
 

レギュラー

  作務衣(さむえ)
    正藍染
    五倍子
    黒茶染
    寺院作務衣
  半纏(はんてん)
    一重刺地
    二重刺地
    平織り
  陣羽織
    正藍染
    五倍子染
  水屋着
  料理着
  ジャケット
  シャツ
 

小物

  頭陀袋(ずたぶくろ)
  ストール
  暖簾(のれん)
  風呂敷(ふろしき)
  手ぬぐい
  靴下
  下駄
  テーブルクロス
  座布(ざふ)
  巾着(きんちゃく)
  眼鏡ケース
 

染めで選ぶ

  正藍染
  五倍子染
  黒茶染
 

織りで選ぶ

  平織り
  刺子織り
  二重刺地
 

作務衣で最も基本的な染め色。藍染の魅力とは。
 
作務衣(さむえ)や甚平(じんべい)は藍染(あいぞめ)を多く見かけませんか?
お店で見かける甚平だけではなく、ネット通販の甚平や作務衣も、圧倒的に藍
染が多いように見えます。
現在の作務衣や甚平の9割以上の藍染は、実は紺色を後染めで仕上げていると
はいえ、恐らく、世間での見え方では「藍染」も紺色の一つでしょう。
今や紺色が、実は藍染の名残りであることは意外と知られていない事実かもし
れませんね。この紺色をした「藍染」がなぜ多くの作務衣や甚平で使われているのか。

これからご案内する藍染(あいぞめ)の歴史と、日本へ伝わった経緯を見てい
くと、この謎が解けてきます。そして日本でも屈指の藍染文化が発展した、
埼玉県北部の武州正藍染めの特徴を見てみましょう。


【目次】
藍染の魅力
藍染の魅力~藍染とは
藍染の歴史
藍染の歴史~武州正藍染のルーツ
武州正藍染の職人
武州正藍染の真骨頂 ”糸染め”



藍染の魅力

 
藍染とは一言でいうと日本人の庶民の色だと思います。
その背景には人類最古の植物染料ともいわれる「藍」の歴史があります。

先人たちの知恵が育まれながら時代を越えて受け継がれ、インターネットや
科学技術に溢れる現代の生活の中でも、藍染は色褪せずに受け継がれ
「生きたぬくもり」として、魅力を放ち続けているのだと思います。

藍は虫が嫌う成分を含み、藍染は高い防臭や抗菌作用がるあるといわれ、
日本に伝わったとされる平安時代から途絶えることなく、日本の生活に
浸透した藍染は、JAPAN BLUEとして海外からも人気があります。



藍染の魅力~藍染とは


そもそも藍染とは、染色はまず染料を水に溶かし、それを繊維の中に
染み込ませ、溶かした染料と繊維を結合させます。
藍の主成分であるインジゴは、一旦色素を水に溶ける形に変換して
繊維に吸収させ、繊維の中で再びインジゴに戻すことで染色が行われています。
この操作のことを「建てる」といわれています。
合成化学を除く自然界で青色が抽出できるのは少なく、植物由来の
染料の中では藍(インディゴ)だけといわれるます。



藍染の歴史
藍染の歴史の源流は紀元前の古代エジプトにさかのぼります。
紀元前2000年頃の古代エジプトではミイラには藍の麻布が使われていた
記録が残り、1300年頃なんとツタンカーメンのミイラにも藍染の布が使われ
ていたとのことです。その後、シルクロードの交易が盛んになっていき、
藍染の布製品もインドや中国、そして東南アジアへ広がりました。

中世ヨーロッパでもアブラナ科のウォードという植物が藍の一大産業に発展
したようですが、大航海時代に伝わったインド藍がウォードにとって代わった
といわれます。その理由は、インド藍の藍染成分であるインディゴの純度が
ウォードの約30倍もあり、鮮やかで濃い藍色(青色)を染めやすかったから。
当時、ナポレオン三世はウォードを守るため、懸賞金を出すなどしましたが、
インド藍には勝てず、インド藍が広まっていったといわれています。
紀元前3000年頃の古代エジプトから、なんともロマンを感じる広大な道のりですね。

一方、日本には平安時代には既に「藍建て」が行われ、清少納言により執筆
されたと伝わる枕草子などにも藍染は盛んに登場し、江戸時代では衣料の
80%が藍染だったといわれています。



武州正藍染のルーツ


武州は古くから木綿と藍の栽培が盛んで、農閑期を利用して家族の衣服を作っ
たのが紺織の始まりといわれています。
天明年間頃(江戸時代の1781年から1789年)に藍染の技術が伝えられ、明治
40年代の最盛期には武州の一大産業で発展していったようです。
藍染の職人を紺屋職人と呼びますが、この当時で200件以上の紺屋があったと
伝えられています。

江戸時代から続く伝統の武州正藍染は、現在の埼玉県北部にあり、かつて、
文豪「田山花袋」の「田舎教師」という作品で登場する青縞は武州紺です。
現在、武州地域(埼玉県北部)の藍染は、埼玉県の伝統的手工芸品に指定されています。



武州正藍染の職人

染の原材料である藍は、職人が毎朝「藍の華」と呼ばれるものを見て発酵具合
を管理し、安定したコンディションで染め上げていきます。
全てを機械に任せることが困難な藍の変化(ここ重要ですね)を、今でも人か
ら人へ継承された技を職人が見極めています。
ただし、少し残念なのは、継承される人材が圧倒的に不足し、一子相伝は大げ
さですが、現実的には、それぐらい継承されるべき人の数が僅かで、武州正藍
染が希少であることは間違いありません。



武州正藍染の真骨頂 ”糸染め”

武州の正藍染は、藍の葉からとった染料を発酵建てで発酵させて染めるのが
特徴で、染の手法は糸の段階で染める糸染めと、布にしてから染める生地染めの
二方法があり、武州では全体の7割が糸染めです。

武州正藍染の糸染めは、糸を染め上げてから織るため「青縞」と呼ばれる、美
しい自然のストライプが生まれます。それは、糸から染めるといいう、手間を
かけた手法のみに現れる、職人の誇りの証です。